重ね刷毛目 飯碗
”くらわんか”の現存資料の中から、現代にも通ずるデザインとしてリバイバルさせた、
BASIC AND ACCENTオリジナルの波佐見焼の器シリーズです。
重ね刷毛目は呉須を含ませた筆で筆跡が重なるよう職人の手によって絵付けされ作られます。
一つ一つ表情が異なる、唯一無二のアイテムです。
呉須のネイビーと地の白のコントラストが心地よく、古典柄ですが、現代の食卓にも馴染むモダンさがあります。
電子レンジや食洗器も使ええる使い勝手の良さも庶民の器・くらわんかならでは。
くらわんかならではのスッとした高台がスタイリッシュな飯碗。
末広がりなフォルムは盛り付けやすく、お料理が美しく映えます。
[くらわんか]
江戸時代、大阪・淀川の船の上で総菜などを売る「くらわんか舟」で使われた器。
「庶民の器」として広まった長崎の波佐見焼や、愛媛の砥部焼が多く使われていました。「餅くらわんか」「酒くらわんか」(=食べないか)と声をかけて売ったことが由来です。舟の上でも安定するよう高台が広いことや、厚手の作りであること、見込み(器の底)に五弁花の印判が押されているものが多いことが特徴。使った器の数で勘定をしていたため、川に投げ捨てて支払いをごまかす客もいたようで、淀川底には当時捨てられた くらわんか碗が沈んでいるといわれています。
[波佐見焼]
長崎県の中央北部にある小さな町、波佐見町とその近辺で作られる陶磁器を、「波佐見焼」といいます。
約400年前、土地の傾斜を利用した大きな登窯(のぼりがま)で大量生産され手頃な金額で売られたくらわんか碗は、磁器碗は高級なもの、庶民には手が届かない、という当時の常識を大きく変え、日本の食文化の発展に大きな影響を与えました。
江戸後期には呉須の絵具を用いた「染付」の生産量が日本一の産地となり、「くらわんか」として大阪の淀川で使われていた背景があります。
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